2016年4月1日金曜日

【卒業】鳥取県大山町地域起こし協力隊を卒業します。

天候 バリバリ快晴
今唄「旅するハッピーレインボー」ベーコンズ

いきなり驚かしてしまいすみません。
今日は何の日か分かります?
そう、エイプリルフール!!!!
まだまだ失わないこどもココロ。
どこかに隠れているよ、エイプリルフール。(ヒント:天気)



さて本題に戻ります。
このたび大山町地域起こし協力隊を卒業することとなりました。
直接ご挨拶できていない方も多々おりまして、本当に申し訳ありません。



協力隊を継続できるのか、できないのか。
僕には決められない話しでしたので、最後の最後まで分かりませんでした。
しかし決定したので、ここで報告させて頂きます。



この一年間は本当に本当に濃密な一年間でした。
縁もゆかりもなかった大山という場所に一目惚れして、地域起こし協力隊として大山町に移住して一年。



土地勘もなにもないし、知り合いもいない。
場所との関係性、ひととの関係性全てを一からつくりあげていく。
生まれも育ちも東京の僕にとっては全てが新鮮な日々でした。



大山町地域起こし協力隊 卒業



協力隊として活動してちょうど一年。
大山町にきてからは、大山の観光をすこしでも盛り上げられるように、自分にできることは全てをやってやろうという気持ちで常に全力で取り組みました。


プライベートも全て。友達がくるたびには大山中を連れ回して、大山に住まうひとたちに紹介する。
休みの日には、観光プログラムのために打ち合わせをしたり、企画を考えたり。でも、その全てが自分にとっては、めちゃくちゃ楽しい時間でした。



朝も昼も夜も関係なく、常に大好きになった大山という場所・ひとと一緒に何が出来るのかをワクワクしながら考えました。
その中で、行き着いた大山の魅力。



それは大山寺でもなければ、海でもない。大山でもなければ芝畑でもない。野菜でもなければ果物でもない。
僕が行き着いた大山の魅力は、日常の中にありました。
言うなれば、暮らし。言うなれば、そこに生きているひとです。
日常の中にある大山。日常の中にある海。日常の中にある芝畑。日常の中にある野菜。日常の中に、田舎のいいものがすべて詰まっている。
それが、僕が大好きになった大山という場所です。



これからは、”暮らし”にアクセスできるような観光の新しいカタチを作って行きたいと思います。今までには全くない新しいカタチ。



めちゃくちゃ大勢を迎え入れるのではなくて、来てくれたひとりひとりの胸にズドンと響くようなものを。
ただただ観光地を巡る表面的なものではなくて、大山の暮らしにしっかり触れれるようなことを。



さらに言えば、大山の暮らしに表面的に触れるのではなくて、もっともっとありのままのカタチで触れてもらう。
そのために僕がいる。



大山町で活動して一年。この一年で、大山町、大山町以外にもたくさん大好きなひとたちができた。そんな人たちと繋ぐのが、自分の役目。
ただただ繋ぐのでは誰でもできる。
そこにしっかり信頼関係が成り立っているからこそ、こころを開いてくれる。
大好きな場所やひとの魅力を、500%伝わるようにするのが自分の役目。
やってやります。



そんな”大山の暮らし”に触れることができるカタチを目指して、
これから三つの事業をスタートさせます。(4月中旬から順次スタート)
一つは、Orange Space〜大山の暮らしに触れることができる民泊事業(田舎体験事業)〜
二つめは、Orange Trip〜大山に住まうひとに触れる観光プログラム事業〜
三つ目は、Orange Box〜大山の暮らしを届ける通販事業〜
それぞれ簡単に説明していきます。


Orange Space




大山の暮らしに触れることができる民泊事業(田舎体験事業)を5月頃から始めます。
でっかい一軒家とコテージ付きの家へ4月中旬に引っ越します。
基本的に大山町や鳥取の友達は、全員いつでも宿泊OKです。



■大山が綺麗に望める一軒家は、友達&友達の紹介限定の民泊。
そこに宿泊している人たちはみんな僕のともだちのため、すぐに仲良くなれます。それを確信を持って言えるのは、東京で開催していた交流会も全く一緒のカタチだったからです。共通の友達がいるという親近感は、どんな共通の話題よりも、ひとを惹き付けます。旅行にきて友達が増えるなんて、最高だよね!


■檜風呂から日本海が望めるコテージは、1週間or2週間限定。学生or友達の紹介限定。
ここでは1 週間or2週間宿泊




パターン1としては、僕の仕事や暮らしを体験してもらいます。仕事も含めた新しい田舎暮らしを体験。仕事としては、一緒に観光プログラムを考えてみたり(もちろん参加もOK)、農家さんのお手伝いをしてみたり。友達や後輩がきたら一緒に遊んじゃったり。
もう全部そのまま一緒に楽しみましょう!な民泊。もちろん他に行きたいとこあれば自由に行ってもOK!お客さんだから何かをするではなくて、常にありのままを感じてもらいます。それが暮らしであり、日常だから。もちろん僕にできることは何でもやるので、その辺は安心してください!
(関連記事「駒大生が一週間田舎体験してみたin大山町」)



パターン2としては、
僕と仲が良い牧場や農家さんの暮らしを一緒に体験してもらいます。
こっちはいわゆる、従来の田舎暮らしを体験できます。海から山まで恵みがたくさんある大山。ただ表面的に関わるのではなくて、こうして地元のひとたちと深い体験をする。戻りたくなる故郷ができるよ。
(関連記事「大山町ホームステイ〜ヒロシ体験紀行〜」)



Orange Trip



こちらは、大山に住まう人がガイドの観光プログラム。
一番最初に話したように、大山の魅力は何と言ってもひとです。
大山の豊かな観光資源を自分たちのカタチで表現しているひと。



そんな魅力的なひとにガイドになってもらう観光プログラムです。
一年目はスポット的に開催。協力者を募っていきます。
基本的には土日祝日、現地集合現地解散の2〜3時間程のプログラムになります。



大山町地域起こし協力隊の任期中にも何度かカタチにしていたプログラムになります。
その際は、M NINE TOURISM PROGRAMとなっていましたが、ネーミング変わります。



ちなみにこのプログラムの仕組みの参考にしたのは「まいまい京都」という町歩きの観光ツアーです。実際に現地におもむきツアーにも参加しました。話しも聞きまくりました。
その際に、京都の観光資源の豊富さ(出店一軒一軒のクオリティ・歴史建造物)を感じると同時に、大山でもやれるという確信を持ちました。
観光という視点で、京都を見て自信をなくすどころか、自信をつけるひとが、ここにいます笑



京都と同じ土俵に経つのではなくて、大山だからこそできることで勝負する。
差と取るか、違いと取るか。違いは魅力だ。
大山には自然の観光資源が豊富にあります。おそらくここまで全てが詰まっているのは大山しかありません。しかもどれも一級品。だからこそ、確信。



そして似たような仕組みを10年間続けて、今や、募集後即キャンセル待ちの玉島産業観光を実施している赤澤さんにも、
「お前は間違っていない」と後押ししてもらえたのが嬉しかった。
その魅力を伝えるヒトを中心にしたツーリズム。



次回はビアエッセイスト矢野さんと4月16日開催です。
ぜひ!(さりげなく宣伝笑)


Orange Box



大山の暮らしを届ける通販事業。
【暮らしを届ける】をコンセプトに、新鮮な野菜と四季・暮らしを感じれる一品を一緒にお届けします。



■大山の美味しい野菜・米などをお届けする大山野菜ボックス
■無肥料無農薬の自然栽培野菜をお届けするボックス



OrangeBoxを始めようと思った経緯について下記記事に詳しく書いてあるので、
ご興味ある方はぜひお読みください。OrangeBox注文開始は4月中旬を考えております。
それまでにサイトリリースしますので、もう少々おまちを。
(関連サイト『Orange Box』)
(【関連記事】「【Orange Box 】野菜の想いを届けます」)


これからについて



以上。
これからは、三つの事業をこれから進めていきます。



わざわざ地域起こし協力隊をやめずに、地盤が固まるまで活動すればいいんじゃない?
もちろんそれができるのが、僕の中でもベストでした。
なんたって、無一文ですからね!笑



しかし、大山町地域起こし協力隊観光部門としては、この方向性で進めていくのは難しいということになりました。
大山町地域起こし協力隊である以上、町の決定には従いますし、不満もなにもありません。むしろ大山という場所に巡り会わせてくれたことに感謝してます。



こんなに大山が好きになれる大きなキッカケをくれたのは大山町だから。
ただ、「地域起こし協力隊を目指す人へ」でも書きましたが、僕が大山町にきたのは、
地域起こし協力隊になるためにきたわけではありません。



大山の魅力を、自分ならではのカタチで表現できるかもしれない。
ここでなら東京よりも面白いことができるかもしれない。
そう思ってきました。それがたまたま地域起こし協力隊でした。



東京で働いてた時に、自分のためにたくさんの時間を割いてくれた先輩。
その先輩の期待に応える前に、僕は大山にくるのを選びました。
ここで、自分を曲げてしまったら、合わす顔がありません。



ここまで明確にやりたいことが見えて、それぞれに協力してくれる人がいる。



地域起こし協力隊で出来ないのであれば、どうすれば出来るようになるのかを考えるだけです。



また無理矢理にでも地域起こし協力隊に残る方法もあったかもしれませんが、目指すべき方向性が異なる以上、自分のやりたいことに、国のおかね(税金)を使うことはできません。



これからは、フリーランスになります。
そして大山町地域起こし協力隊を卒業して、大山町に残ります。



最初は、生活費を稼ぐ必要があるので、芝農家(たまちゃん)さんや、農家(さげしまさん・いりえさん)さんのお手伝いなど積極的にしていきます。
そういう人の繋がりからできるような、芯まで血が通った観光プログラムを作って行きたいので、いい機会だな。



また基本的に月曜火曜水曜木曜午前はいつでも仕事募集してますので、
紹介して頂けたら喜びます!笑



一年目で自分の事業のみで生活できるようなカタチを。
二年目でそれぞれの事業を少しずつ大きくしていく。
三年目で、法人化を目指して一歩一歩進んで行きます。



事業自体は、それぞれほぼ持ち出しがいらないカタチを作りました。
Orange Spaceでの、一軒家&コテージは、宿をしている平澤さんが提供してくれました。
Orange Tripでは、協力者ひとりひとりが魅力的な資源です。
Orange Boxは、野菜の在庫を持ちません。注文が入ってから、作ります。協力してくれる農家さんがいてはじめて成り立つ。



もし今何もない状態から、事業をカタチにできれば、この方法は、その地域を愛する人が中心にいれば、どこでも応用できることだと思います。
なぜならイニシャルコストはほぼかからないので。



だからこそ、僕は大山という地で、人生を懸けて楽しみます。
上手く行けばきっと、他の場所のロールモデルにもなりうるから。



しっかり地に足をつけて、目指すべきカタチを、大好きなひとたちとつくりあげていきたいと思います。



ゴールないけど、ワクワクするね。
先のことは分からないけど、なんとかなる。
そして、なんとかなるのは、なんとかするから。
そうすれば、なにがあったって
行き当たりバッチリ!!!!!!





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